卵巣がんの抗がん剤治療

日本国内でも1年間におよそ8000人が発症しているのは卵巣がんです。
卵巣がんには、抗がん剤治療が有効だと言われていますが、再発する場合も多々あります。
日本では、海外に比べ使用可能な抗がん剤の種類がとても少ないことが問題でした。
この度、患者団体の強い要望から、再発の卵巣がんに使う抗がん剤、「ドキシル」が2009年4月に承認されました。
卵巣がんと言えば、早期にはあまり自覚症状がなく、これと言って有効とされる検診方法もありません。
よって、半数の人は、残念ながら卵巣がんが進行してしまった状態で発見されます。
卵巣がんの治療には、外科手術と抗がん剤治療を一緒にすることが基本となっています。
抗がん剤としては「パクリタキセル」と「カルボプラチン」を使います。
再発した場合、これらの治療を続けているうちに、抗がん剤は効きが悪くなります。
これはがん細胞が薬に対して抵抗力を持ち始めてしまうからです。
こうした場合、次に使う抗がん剤として、今年4月に承認された薬剤が「ドキシル」です。
「ドキシル」は、乳がんの抗がん剤治療に使う「アドリアマイシン」を特別な物質で包み、効果的にがん細胞まで薬剤が届くよう研究、開発した薬です。
再発した卵巣がんの患者さんで約2割の人のがんが縮小されたという効果が臨床実験でわかっています。
ですが、まだ生存期間をどれほど延ばせたかデータはありません。
また、患者の痛み、苦痛を緩和出来ることが期待されています。

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