抗がん剤が「効く」とは治ること?

抗がん剤治療を行う場合に使われる言葉で少し気になることがあります。
それは、この抗がん剤は「効果がある」または、この抗がん剤は「効く」と言いますが、これは具体的には完治するということなのでしょうか?
例えば、薬局の店頭で薬を購入するときに「頭痛に効く薬を下さい」と言って、お店の人にお勧めの薬を出してもらいます。
この場合の「頭痛に効く」とは頭痛が治るという意味で使っています。
このように「薬が効く」という言葉は、世間一般では病気が治る意味で使われています。
ですが、抗がん剤治療においては、これはちょっと違ってくるのです。
あるケースとして、肺がんの患者に抗がん剤のイレッサを投与したとしましょう。
肺がんの場合、CT画像診断などで、がん細胞が以前撮影時より半分に以上、小さくなっていた場合は抗がん剤の効果があった、薬が効いたと判断するのです。
がん細胞の縮小が見られた期間が、単なる一時的なものであったとしても、薬が効いたことになります。
もちろん、その後に、またがんが進行して、拡大してしまい、半分になったものが、また元の大きさまで戻ってしまっても、一度小さくなったのですから、これは抗がん剤の効果があったということになります。
結果、抗がん剤治療での「効果がある」という言葉、完治するという意味ではなくなりますね。
ですから、抗がん剤が効くということは、「延命が出来た」または「がんが小さくなった」という意味で使われていることになります。
もちろん、抗がん剤治療でがんが完治するケースも多数ありますので、誤解なさらないようにして下さい。

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